建築系の大学に進学する際、研究室選びは大きな決断の一つです。特に、将来どの分野に進みたいかを考えると、構造系か意匠系かを迷う学生は多いです。この記事では、構造系と意匠系の研究室選びについて、コンペでの不利さや大学院進学について解説します。
コンペでの不利になるか?構造系と意匠系の比較
建築学部では、コンペ(設計競技)が学生生活の中で重要な位置を占めることがあります。意匠系の研究室が強いのは、コンペが設計やデザインを重視するためです。しかし、構造系の研究室に所属していると、必ずしも不利になるわけではありません。
意匠系の研究室ではデザインが中心となりますが、構造系でも優れた設計力やユニークなアプローチでコンペに参加することが可能です。特に構造に強みを持つ設計を行えば、構造的に優れたデザインを提案できることが評価されることもあります。
構造系研究室に進むメリットとデメリット
構造系の研究室に進むメリットとしては、建築物の安全性や安定性に深い理解を持つことができる点が挙げられます。また、構造設計においては独自性を発揮しやすく、物理的な問題解決能力が求められる分野です。
しかし、コンペにおいては意匠的な要素を強調することが難しいこともあります。設計だけでなく、構造的な安定性や持続可能性を加味した設計を行う能力が求められます。
意匠系研究室に進むメリットとデメリット
意匠系研究室に進むことで、建物のデザインを中心に学び、芸術的・美的感覚を養うことができます。コンペでは、デザインが最も重視されることが多く、インスピレーションを形にする力が大きく評価されます。
ただし、意匠系だけでは構造的な視点が不足しがちで、構造や安全性に関する理解が浅くなる可能性もあります。デザインと構造のバランスを取ることが重要です。
大学院進学における選択肢:構造系から意匠系、またその逆も可能か
大学院に進学する際、構造系から意匠系、またはその逆に進むことは可能です。大学院では、専門的な分野に進むことが多いため、初めに選んだ研究室から大きく方向転換することは難しい場合もありますが、基礎的な知識がしっかりしていれば異なる分野に進むことは十分に可能です。
特に、意匠系と構造系は密接に関連しており、両方の知識を持つことで、より幅広い視野で建築にアプローチできることが評価されることもあります。
まとめ:自分の進むべき研究室を選ぶためのポイント
構造系と意匠系の研究室は、それぞれ異なる魅力と課題があります。コンペで有利になるかどうかだけで選択するのではなく、将来どの分野に強みを持ちたいのか、自分の興味や目的に合わせて選ぶことが大切です。また、大学院進学の際には、自分のバックグラウンドを活かして、異なる分野に進むことも可能です。自分がどのような建築家になりたいのかを考え、研究室選びを行いましょう。
コメント