LEDの抵抗値計算方法と必要な抵抗値の求め方

工学

LEDを使用する際に適切な抵抗値を選ぶことは、過剰な電流を防ぎ、LEDを安全に動作させるために非常に重要です。本記事では、異なる順方向電圧を持つLEDに必要な抵抗値を計算する方法について解説します。

LEDの必要な抵抗値を計算する方法

LEDを回路に接続する際、必要な抵抗値は以下の基本的な式を使って求めることができます。

抵抗値 (R) = (V入力 – V順方向) / ILED

ここで、V入力は電源の電圧、V順方向はLEDの順方向電圧、ILEDはLEDに流れる順方向電流です。この式を使うことで、LEDを安全に駆動するための抵抗値を計算することができます。

1. 順方向電圧2.9V〜3.3VのLEDの場合

例えば、順方向電圧が2.9V〜3.3V、順方向電流が20mA(0.02A)のLEDを5V入力で使用する場合、必要な抵抗値を計算してみましょう。

ここでのV入力は5V、V順方向は2.9V〜3.3Vの範囲で、ILEDは0.02Aです。

  • 最小抵抗値 (V順方向 = 2.9V):

    R = (5V – 2.9V) / 0.02A = 2.1V / 0.02A = 105Ω
  • 最大抵抗値 (V順方向 = 3.3V):

    R = (5V – 3.3V) / 0.02A = 1.7V / 0.02A = 85Ω

したがって、LEDを安全に動作させるためには、105Ω〜85Ωの範囲の抵抗が必要です。

2. 順方向電圧1.9V〜2.3VのLEDの場合

次に、順方向電圧が1.9V〜2.3V、順方向電流が20mA(0.02A)のLEDを5V入力で使用する場合も計算してみましょう。

ここでのV入力は5V、V順方向は1.9V〜2.3Vの範囲で、ILEDは0.02Aです。

  • 最小抵抗値 (V順方向 = 1.9V):

    R = (5V – 1.9V) / 0.02A = 3.1V / 0.02A = 155Ω
  • 最大抵抗値 (V順方向 = 2.3V):

    R = (5V – 2.3V) / 0.02A = 2.7V / 0.02A = 135Ω

したがって、LEDを安全に動作させるためには、155Ω〜135Ωの範囲の抵抗が必要です。

まとめ:必要な抵抗値の計算方法

LEDを使用する際の抵抗値は、上記の計算式を使って簡単に求めることができます。順方向電圧と順方向電流を把握することで、最適な抵抗値を選び、LEDを効率的かつ安全に使用することができます。

ここで示した抵抗値の範囲を参考にして、実際の回路設計を行ってください。適切な抵抗を選ぶことで、LEDの寿命を延ばし、正しい動作を確保することができます。

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