カブトムシやヒラタクワガタの幼虫の飼育において、マット選びは非常に重要です。市販の発酵マットを使ってきた方が多いと思いますが、最近、しいたけ廃菌床のブロックを手に入れた方もいらっしゃるでしょう。そのまま使用することはできるのか、また、発酵マットと混ぜて使う際に注意すべき点について考えてみましょう。
しいたけ廃菌床の特徴
しいたけ廃菌床は、しいたけの栽培後に残るキノコの菌糸や有機物が豊富に含まれた土です。これをマットとして使うと、カブトムシやクワガタの幼虫の飼育環境を自然に近いものにすることができます。しかし、菌床がそのままだと、カビや病気の発生リスクが高くなるため、処理をしてから使用するのが一般的です。
しいたけ廃菌床は、栄養が豊富で、幼虫が好む素材ですが、湿度や酸素の管理に注意が必要です。使い方によっては、良い飼育環境を提供できますが、適切な処理を行わないとトラブルが発生することもあります。
発酵マットとの混ぜ方
市販の発酵マットとしいたけ廃菌床を混ぜて使用することは一般的に問題ありません。発酵マットは菌糸が活発に活動しており、カブトムシやクワガタの幼虫にとって非常に栄養価が高いです。しいたけ廃菌床と混ぜることで、幼虫にとってさらに多様な栄養源を提供できます。
混ぜる際のポイントは、発酵マットがすでに発酵済みであることを確認し、菌床と適切な比率で混ぜることです。理想的な比率は、発酵マット8:菌床2程度です。この比率を守ることで、菌床の栄養を活かしつつ、過剰な湿気やカビのリスクを避けることができます。
注意点と処理方法
しいたけ廃菌床をそのまま使うと、湿気が多すぎたり、栄養バランスが偏ることがあります。まずは、菌床をしっかりと乾燥させることが重要です。乾燥させることで、湿気が適切に調整され、カビの発生を防ぎます。
また、しいたけ廃菌床を使用する際は、混ぜる前に粉砕することで、より均等にマットができ、幼虫が過ごしやすい環境を作ることができます。粉砕しすぎず、ある程度の粒感を残すことが良いマット作りのコツです。
その他の工夫と飼育環境の最適化
マット作りだけでなく、飼育環境全体の管理も大切です。湿度が高すぎても低すぎても、幼虫の成長に悪影響を与える可能性があります。湿度は60%~70%程度が理想的です。また、温度も20℃前後が適温です。温度管理にはヒーターや冷却ファンを使うと良いでしょう。
さらに、飼育ケース内の換気も重要です。発酵マットと菌床の混合物を使用する際、空気の流れを確保し、マットが腐敗しないように注意しましょう。適切な換気と湿度管理が、幼虫を健康に育てるためのカギとなります。
まとめ
しいたけ廃菌床を使ってカブトムシやヒラタクワガタのマットを作ることは可能ですが、適切な処理と混合が必要です。発酵マットとのバランスを考慮し、湿気や温度、換気に気を配ることで、より良い飼育環境を提供できます。市販のマットだけでなく、しいたけ廃菌床を上手に活用して、健康な幼虫を育てましょう。
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