半球と切り口の体積比の求め方:相似の問題解説

中学数学

相似の問題では、図形や立体の間での比率を求めることが重要です。特に球のような立体の場合、体積の比率を求める際には慎重な計算が必要です。この記事では、半径が2の球を平面で2つに分けた場合の、体積比の求め方について詳しく解説します。

球の体積の基本的な計算方法

球の体積は、以下の公式で求めることができます。

V = (4/3)πr³

ここで、Vは体積、rは半径です。この公式を使うことで、球の体積を簡単に求めることができます。問題では、半径が2の球を半分にした場合の体積比を求めていますので、この公式が非常に重要です。

半径が2の球と半径が1の半球の体積比

問題の設定では、半径が2の球を平面で2つに分けたとき、切り口の半径は1でした。これは、元の球の半径が2であり、平面で分割することで得られる半球の半径が1となることを意味します。

元の球の体積は次のように計算できます。

V₁ = (4/3)π(2)³ = (4/3)π(8) = (32/3)π

次に、半径が1の半球の体積を計算します。

V₂ = (4/3)π(1)³ = (4/3)π(1) = (4/3)π

体積比の計算

元の球と、切り口の半径が1の半球の体積比を求めるには、2つの体積の比を取ります。すなわち、V₁とV₂の比です。

体積比 = V₁ : V₂ = (32/3)π : (4/3)π

ここでπはキャンセルされ、(32/3) : (4/3)となります。さらに簡単にすると。

体積比 = 32 : 4 = 8 : 1

したがって、元の球の体積と、半径1の半球の体積比は8:1となります。

問題の誤解と正しい体積比

質問では、「2³:1³」という体積比を使ってよいかという点について疑問がありましたが、実際には「2³:1³」という表現は正確ではありません。体積比を求める際は、単に半径を3乗して比を取るのではなく、球の体積公式を使用し、実際に計算した体積比を求めることが重要です。

正しい体積比は、8:1という結果になり、これが半径2の球と半径1の半球の体積比です。

まとめ

相似の問題において、球や立体の体積比を求める際は、まず公式を正しく適用することが大切です。体積比を計算するためには、まず各立体の体積を求め、それを比で表現する必要があります。この問題では、元の球の体積と切り口の半径が1の半球の体積比は8:1となります。「2³:1³」として計算するのは間違いであり、正しい方法を使うことで、正確な結果を得ることができます。

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