QGISで日本中心のモルワイデ図法を作成する方法

地学

QGISで日本を中心にしたモルワイデ図法の世界地図を作成する際、設定に関していくつかのポイントがあります。特に、モルワイデ図法の「Longitude of natural origin」を135度に設定する方法や、日本を中心にした地図作成の手順について説明します。この記事では、QGISを使って日本を中心にした地図を作成するための方法を詳細に解説します。

モルワイデ図法とは

モルワイデ図法は、地球の表面を平面に投影するための地図投影法の一つです。この図法は、広範囲の地図を作成するのに適しており、特に世界地図に使われます。モルワイデ図法は、円筒投影の一種で、主に経度方向で歪みが少なく、緯度方向にある程度の歪みを許容します。

モルワイデ図法を使用すると、視覚的に平等な比率で地図を表示できるため、人口密度や土地面積の比較に優れた地図になります。しかし、日本を中心に設定する場合、地図の設定を調整する必要があります。

QGISでモルワイデ図法を日本中心に設定する方法

QGISでモルワイデ図法を使用し、特に日本を中心にした地図を作成するには、以下の手順を行います。

  • ステップ1: QGISを開き、新しいプロジェクトを作成します。
  • ステップ2: 「プロジェクト」メニューから「プロパティ」を選び、「CRS」タブを開きます。
  • ステップ3: 「カスタムCRSを使用」を選択し、モルワイデ図法のパラメータを入力します。
  • ステップ4: 「Longitude of natural origin」を135度に設定します。これにより、日本を中心にしたモルワイデ図法が作成できます。

これで、モルワイデ図法が日本中心に設定された地図が作成できます。設定が反映されない場合は、CRSの設定を再確認し、座標系が正しく設定されているかを確認してください。

他の地図投影法でも日本中心にする方法

モルワイデ図法以外の地図投影法でも、日本を中心に設定することは可能です。QGISでは、ほかの地図投影法(例えば、ラモント・ウィスコース図法やゴンペルツ図法など)でも同様に、「Longitude of natural origin」を135度に設定することで、日本を中心にした地図を作成できます。

例えば、ラモント・ウィスコース図法を使用する場合も、同じようにカスタムCRSを設定し、必要なパラメータを入力するだけで、簡単に日本中心の地図を作成できます。

QGISで日本中心の地図作成時の注意点

日本を中心にした地図を作成する際には、いくつかの点に注意が必要です。

  • 座標系の選択: 日本を中心にした地図を作成する場合、適切な座標系を選ぶことが重要です。通常、日本で使われる座標系は、JGD2000やJGD2011です。これらを選択すると、地理的に正確な地図を作成できます。
  • 解像度と精度: 地図のスケールや精度に応じて、使用する解像度やデータの精度を調整する必要があります。特に、細かい地図の作成には高精度の地理データが必要です。
  • 反射や歪み: いくつかの投影法では、特に高緯度地域で歪みが生じることがあります。これらの歪みが気になる場合は、投影法を変更することも一つの方法です。

まとめ

QGISで日本を中心にしたモルワイデ図法を作成するためには、Longitude of natural originを135度に設定し、カスタムCRSを使用する必要があります。また、他の地図投影法でも同様に設定を変更することで、日本中心の地図を作成することができます。地図作成時には、座標系の選択や解像度、歪みの影響などを考慮することが重要です。

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