集合 A = {φ, {φ}, {{φ}}} に対して、そのべき集合 2^A を求める方法について解説します。べき集合とは、ある集合のすべての部分集合を集めた集合のことを指します。ここでは、集合 A の各要素がどのように部分集合に分かれるのかを理解することが大切です。
べき集合とは?
べき集合は、与えられた集合の全ての部分集合を含む集合です。部分集合とは、元の集合からいくつかの要素を選んだ新しい集合のことです。べき集合は、元の集合の要素数が n であれば、2^n 個の部分集合を持ちます。
例えば、集合 A = {1, 2} のべき集合 2^A は、A の部分集合 {∅, {1}, {2}, {1, 2}} を含みます。これらは A のすべての部分集合です。
集合 A = {φ, {φ}, {{φ}}} の要素
集合 A = {φ, {φ}, {{φ}}} の要素について考えます。ここで、φ は空集合を意味します。
集合 A の要素は次の 3 つです。
- φ: 空集合
- {φ}: 空集合を要素として持つ集合
- {{φ}}: 空集合を要素として持つ集合 {φ} の集合
これらの要素を元に、A のべき集合を求めます。
べき集合 2^A の計算方法
べき集合 2^A では、集合 A の全ての部分集合を求めます。A = {φ, {φ}, {{φ}}} の場合、A の要素数は 3 つですので、べき集合の要素数は 2^3 = 8 個になります。
これらの部分集合は次の通りです。
- ∅: 空集合(部分集合の最小の集合)
- {φ}: 空集合のみを含む集合
- {{φ}}: {φ} のみを含む集合
- { {φ} }: {φ} の集合のみを含む集合
- {φ, {φ}}: φ と {φ} を含む集合
- {φ, {{φ}}}: φ と {{φ}} を含む集合
- { {φ}, {{φ}} }: {φ} と {{φ}} を含む集合
- {φ, {φ}, {{φ}}}: φ, {φ}, {{φ}} をすべて含む集合
べき集合の解釈と注意点
集合 A = {φ, {φ}, {{φ}}} のべき集合は、集合の各要素が何を意味するかを理解することが重要です。ここでは、φ や {φ} のように、空集合や集合を要素として持つ集合が存在します。
また、べき集合の各部分集合は、与えられた集合の任意の部分を選んだ集合であることを考慮して、順番に注意してリストアップすることが必要です。特に、{φ} や {{φ}} など、集合を要素として持つ集合は、普通の要素としての φ とは異なる扱いを受けることを理解しておきましょう。
まとめ
集合 A = {φ, {φ}, {{φ}}} のべき集合 2^A を求める際には、A の全ての部分集合を列挙します。A の要素が空集合や集合を要素として持つ場合、それらを適切にリストアップすることが求められます。
最終的なべき集合は、A の要素数が 3 つであるため、2^3 = 8 個の部分集合を持つことになります。これらの部分集合を正しく理解し、リストアップすることで、べき集合 2^A を求めることができます。
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