「(x-y)+(x-2y)i=2-i」という複素数の方程式を解く方法について、詳細な計算過程を解説します。なぜx=5、y=3という解になるのかを理解するため、途中式をしっかりと追いながら説明します。
問題の確認と方程式の構造
与えられた方程式は、複素数の形をしており、実数部と虚数部に分けて考えることができます。方程式は次の通りです。
(x-y) + (x-2y)i = 2 − i
ここで、(x−y)は実数部、(x−2y)iは虚数部です。右辺の2 − iも実数部と虚数部に分けて考えます。
実数部と虚数部の比較
複素数の方程式を解くためには、実数部と虚数部をそれぞれ比較することが重要です。まず、実数部同士を比較し、次に虚数部同士を比較します。
実数部の比較。
x − y = 2
虚数部の比較。
x − 2y = −1
これで、2つの方程式が得られます。
- x − y = 2
- x − 2y = −1
連立方程式を解く
次に、この2つの連立方程式を解きます。まず、1つ目の方程式x − y = 2を使って、xについて解きます。
x = y + 2
このxの値を、2番目の方程式x − 2y = −1に代入します。
(y + 2) − 2y = −1
これを解くと、yが次のように求められます。
y + 2 − 2y = −1
−y + 2 = −1
−y = −3
y = 3
yの値を代入してxを求める
y = 3が求まったので、この値をx = y + 2に代入します。
x = 3 + 2 = 5
したがって、x = 5と求めることができます。
答えの確認
x = 5、y = 3という解が得られました。この解が元の方程式に代入して合っているか確認してみましょう。
元の方程式:(x−y) + (x−2y)i = 2 − i
x = 5、y = 3を代入します。
(5 − 3) + (5 − 2 × 3)i = 2 − i
2 + (5 − 6)i = 2 − i
2 − i = 2 − i
両辺が一致したため、x = 5、y = 3は正しい解です。
まとめ
この問題では、複素数の実数部と虚数部をそれぞれ比較し、連立方程式を解くことでxとyの値を求めました。x = 5、y = 3という解が得られ、この解は元の方程式に代入して確認した通り正しいものでした。数学では、方程式を分けて考えることが重要であり、しっかりと計算の過程を追うことで解が導き出せます。
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