3次関数の極値を求めるには、微分を用いて関数の増減や極値を求める必要があります。この記事では、関数f(x) = x³ – 6x² + 9x – 1の極値を求める方法を、詳細なステップを追って解説します。
1. 極値を求めるための基本的な方法
極値を求めるには、まず関数の導関数(1次微分)を求め、その導関数が0になる点を見つけます。これが、極値候補のxの値です。その後、2階導関数(2次微分)を使って、これらの点が極大か極小かを判定します。
具体的には、f(x)の1次微分が0となる点を求め、それが極大または極小であるかを2次微分を使って確認します。
2. 関数の1次導関数を求める
まず、関数f(x) = x³ – 6x² + 9x – 1の1次導関数を求めます。1次導関数は、関数の傾きを示します。
f'(x) = 3x² – 12x + 9
これが関数の導関数です。この式が0になるxの値を求めることで、極値候補を見つけます。
3. 1次導関数が0になる点を求める
次に、f'(x) = 3x² – 12x + 9 を0に設定して解きます。
3x² – 12x + 9 = 0
両辺を3で割ると、x² – 4x + 3 = 0となります。これは因数分解できる式です。
(x – 3)(x – 1) = 0
よって、x = 1 と x = 3 が極値候補の点です。
4. 2次導関数を使って極値を判定する
次に、x = 1 と x = 3 が極大か極小かを判定するために、2次導関数を求めます。
f”(x) = 6x – 12
これをx = 1 と x = 3 に代入して、極値の種類を調べます。
・f”(1) = 6(1) – 12 = -6(負の値なので、x = 1 は極大)
・f”(3) = 6(3) – 12 = 6(正の値なので、x = 3 は極小)
5. 極値の結果とまとめ
以上の計算から、関数f(x) = x³ – 6x² + 9x – 1の極値は以下のようになります。
- x = 1 の点で極大、f(1) = 3
- x = 3 の点で極小、f(3) = -8
したがって、この関数の極大はx = 1で3、極小はx = 3で-8です。
まとめ
3次関数の極値を求めるには、まず1次導関数を求めて、導関数が0になる点を見つけます。その後、2次導関数を使って、極値が極大か極小かを判定します。この方法を使うことで、関数の特性をしっかりと理解し、極値を求めることができます。
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