ダイオードやLEDの極性を測定する際に、アナログテスターとデジタルテスターでリード棒の極性が異なる場合があります。この違いは一体なぜ起こるのでしょうか?今回はその理由を解説します。
テスターのリード棒と極性の関係
一般的に、テスターには2つのリード棒(赤と黒)があります。赤色のリード棒は通常「+」を示し、黒色のリード棒は「-」を示すことが多いですが、テスト機器によってこの極性が異なる場合があります。
アナログテスターの極性
アナログテスターの場合、黒色のリード棒に「+」が接続されることがあります。これはアナログテスターの内部構造に由来しています。アナログテスターの針は、回路に流れる電流によって動きますが、テスト対象の物質(ダイオードやLED)に一定の電流を流すために、回路がその方向で設計されています。そのため、黒色リードが「+」となることがあります。
デジタルテスターの極性
一方、デジタルテスターでは、赤色のリード棒が「+」を示します。デジタルテスターの内部回路は、デジタル表示を行うための回路があり、その回路が赤色リード棒を「+」に設定していることが多いです。デジタル回路の設計において、正の電圧を測定するために赤色リードが用いられます。
テスト機器の設計と内部回路の違い
アナログとデジタルのテスターの違いは、内部回路の設計にあります。アナログテスターでは、針を動かすためのアナログ信号を使うため、黒色リードに+が設定されることがありますが、デジタルテスターではデジタル回路の性質上、赤色リードが+に対応します。これが、極性の違いが生じる主な原因です。
まとめ
アナログテスターとデジタルテスターでリード棒の極性が異なるのは、主に回路設計の違いによるものです。アナログテスターはその動作原理により黒色リード棒が+を示す場合があり、デジタルテスターはデジタル回路に基づいて赤色リード棒が+を示します。この違いを理解することで、テスターの使い方がさらにわかりやすくなります。
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