水酸化カリウム(KOH)の水溶液を使って水酸化物イオン(OH⁻)の濃度を求める方法について解説します。この問題を理解するためには、まず水酸化カリウムの解離とその電解度を考慮することが重要です。
水酸化カリウムの水溶液の基本的な解離
水酸化カリウム(KOH)は、水に溶けると完全に解離し、カリウムイオン(K⁺)と水酸化物イオン(OH⁻)に分かれます。この解離反応は次のように表されます。
KOH (aq) → K⁺ (aq) + OH⁻ (aq)
電解度を考慮した水酸化物イオンの濃度の計算
水酸化カリウム水溶液の電解度が1.0である場合、完全に解離することを意味します。つまり、1モルのKOHが解離して1モルのOH⁻を生成することになります。
具体的に0.60 mol/LのKOH水溶液について考えると、電解度が1.0であれば、OH⁻の濃度も0.60 mol/Lになります。
実際の計算例
実際に水酸化物イオンの濃度を求める場合、次の式を使用します。
OH⁻濃度 = 初濃度 × 電解度
したがって、0.60 mol/Lの水酸化カリウム水溶液のOH⁻濃度は。
OH⁻濃度 = 0.60 mol/L × 1.0 = 0.60 mol/L
まとめ
このように、0.60 mol/Lの水酸化カリウム水溶液の場合、水酸化物イオンの濃度も0.60 mol/Lとなります。電解度が1.0であるため、KOHが完全に解離し、そのままOH⁻の濃度として反映されます。今後、このような計算を行う際には、電解度や解離の特性をしっかり理解しておくことが重要です。
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