SPSSを使用して、2群間での有意差を検定したい場合、特にノンパラメトリック手法を用いることが一般的です。特に、満足・普通・不満のようなカテゴリーデータにおいて、有意差があるかどうかを調べるためには、適切な統計手法を選択する必要があります。この記事では、対応のないノンパラメトリック検定を用いた方法と、個別のp値を出力する手順について解説します。
対応のないノンパラメトリック検定とは?
対応のないノンパラメトリック検定は、データが正規分布に従わない場合や、順序データの場合に有効な検定手法です。代表的な手法としては、マン・ホイットニーU検定やクラスカル・ワリス検定があり、これらは2群間や複数群間の有意差を検定するために使用されます。
ここで扱うのは、2群(A群、B群)間で、満足・普通・不満の3項目に関して有意差があるかを検定する方法です。これには、3つのカテゴリーデータを基にした検定が必要になります。
SPSSでの対応のないノンパラメトリック検定の実行方法
SPSSでは、ノンパラメトリック検定を簡単に実行できます。ここでは、マン・ホイットニーU検定を使用して、A群とB群の満足度、普通、そして不満の項目に対する有意差を検定する方法を説明します。
まず、SPSSにデータを入力し、「分析」メニューから「非パラメトリック検定」を選びます。次に、「2群の比較」を選び、「マン・ホイットニーU検定」を選択します。変数には、各項目(満足、普通、不満)を設定し、A群とB群を比較する設定を行います。
個別のp値を確認する方法
検定結果として、SPSSは各項目に対するp値を出力します。例えば、「満足」項目について、A群とB群の間に有意差があるかを示すp値が得られます。これにより、各項目ごとの有意差の有無を確認することができます。
個別のp値を確認するためには、SPSSの出力結果を確認し、各項目の結果を細かく見ていきます。例えば、「満足」の項目が有意であれば、対応するp値が0.05未満であることが確認できます。
具体例:満足度のp値と解釈
例えば、A群の「満足」項目とB群の「満足」項目を比較した結果、p値が0.03であった場合、これは有意な差があることを示しています。この場合、「A群とB群の間に満足度に有意差がある」と解釈できます。
同様に、「普通」や「不満」項目についても、それぞれのp値を確認し、どの項目で有意差があるのかを特定することができます。これにより、どの側面でA群とB群に差があるのかを詳細に理解できます。
まとめ:SPSSを使ったノンパラメトリック検定とp値の解釈
SPSSを使用して対応のないノンパラメトリック検定を実行することで、A群とB群の各項目について有意差があるかどうかを確認することができます。特に、マン・ホイットニーU検定を用いて、満足、普通、不満の3項目に関して個別のp値を確認することができます。
検定結果を解釈する際には、各項目ごとのp値をチェックし、有意差がある項目を特定します。このようにして、どの項目で群間の差異が顕著かを明確にすることができます。
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