三相式中圧コンプレッサー(ベビコン7.5KW)の起動に必要な発電機容量を選定する際、特に起動時の電力負荷に関する知識が必要です。質問者様は、発電機の容量を25kVAで選定したいとのことですが、実際に必要な容量や、発電機の選定に影響を与える要因について、詳しく解説します。
発電機容量の選定基準
コンプレッサーをはじめとする機械の起動時には、通常、定常運転時の3倍以上の電力を必要とします。ベビコン7.5KWの場合、起動時の電力負荷はおおよそ3倍から5倍程度が目安となります。これに基づいて、適切な発電機容量を選定する必要があります。
質問者様が言及されている25kVAの発電機(新ダイワ DGM25MKC-D 25kVA)は、容量的にはほぼ問題ないと思われますが、起動時のピーク電力に対応できるかがポイントです。必要に応じて、ピーク電力がどれくらいかを実測することが望ましいでしょう。
直入起動負荷軽減装置の意味
「直入(じきにゅう)起動」とは、モーターや機械を直接電源に接続して起動させる方法です。起動負荷軽減装置が付いている場合、起動時の電力の急激な立ち上がりを抑える役割があります。この装置により、機械が安定して起動し、電力ピークが抑制されることが期待できます。
このため、直入起動の場合でも、装置の有無に関わらず、適切な発電機容量を選定することは非常に重要です。もし過負荷が懸念される場合は、さらに大きな容量の発電機を選定する必要があります。
過去の事例に学ぶ:発電機容量の実際
質問者様が述べられている通り、過去に11kVAの発電機で7.5kWのコンプレッサーを使用していた事例もあります。このような場合、発電機容量を小さくするためには、機械の改造や、スターデルタ起動などの工夫がされていた可能性があります。
ただし、スターデルタ起動方式を使用する場合でも、発電機が対応できる容量の範囲内で運転を行うことが求められます。電力ピークを管理し、安定した運転ができるように調整することが大切です。
発電機容量の選定を進めるために
実際に発電機容量を選定する際には、以下の要素を確認していくと良いでしょう。
- コンプレッサーの最大起動時電力(ピーク電力)
- 発電機の定格容量とピーク時対応能力
- 直入起動負荷軽減装置の有無
- その他の負荷が発生する場合の調整
これらを考慮して、最適な容量の発電機を選定してください。また、過去の事例と照らし合わせて、機械の改造や起動方法の変更も一つの選択肢となる場合があります。
まとめ
三相式中圧コンプレッサーの起動時には、一般的に3倍から5倍の電力が必要であるため、発電機容量を選定する際には、起動時の電力負荷を考慮することが重要です。直入起動負荷軽減装置の有無によっても必要な容量が変わるため、これらを総合的に判断して発電機を選定しましょう。予算に合わせて発電機容量を選ぶ際は、発電機のピーク電力にも十分注意し、場合によっては機械の改造や起動方式の変更も検討することが求められます。
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